さよならkeiichikun記念   けいいちくえすと


予選を終え、昼食を迎えたけいいち達はご飯をみんなで食べる事にした。本戦の抽選は午後から行う事になっており、その間を利用して食べようとみんなで決めていたのである。 おーえんは牛丼をがりべんはハンバーグ弁当を、そしてたまーいは鮭弁を買ってきた。けいいちはカルビ弁当を2つ買ってきていたので、みんなにお肉を分けてあげようと思っていた。しかし、みんなにわけると、ひとつめのカルビ弁当の肉がなくなってしまったので、みんなにたくわんをもらうようにした。けいいちはもしもの時のためにふりかけも買ってきていたのでおいしく食べる事ができた。
けいいち「ご飯はみんなで食うとうまいね。本戦が楽しみだね。」
がりべん「なるべくは初戦でみんなと当たりたくはないね。」
おーえん「でも結構強そうなのが残っていたぜ。さすが鮭弁だぜ。」
たまーい「おい、鮭弁を食うのは俺だぜ。」
みんな「わーっはっはっはっはっはっはっはっは!!」

否が応でも笑いが起きる。その後もみんなでこれまであった旅の事を話しながら、おいしくご飯をたべることができた。けいいちが二つめのカルビ弁当を食べようとした時、ふとかるぱっちょの事を思い出した。けいいちは
けいいち「俺ちょっと出かけてくるわ。」
たまーい「いいけど、ちゃんと本戦の抽選会場に来いよ。」
おーえん「ちりげじゃないんだからな。」
けいいちはそういうと、かるぱっちょの元へ向かった。五分も歩くとかるぱっちょがベンチで昼食を取っていた。けいいちは
けいいち「マクドナルドか。」
かるぱっちょ「勘違いするなよ。俺は単品で頼むのが好きなだけだ。お前も食うか?」
けいいちは横に座るとダブルチーズバーガーを頂いた。けいいちも負けずにカルビをあげた。二人ともおいしそうに食べていた。
かるぱっちょ「予選を見ていたが、ちゃぱ王相手に楽勝だったみたいだな。」
けいいち「あれは俺のオーバーラップが勝っていたから当然の事だ。」
かるぱっちょ「しかし、あのスピードでは俺に勝つ事はできないぜ。」
けいいち「何もこっちはスピードだけじゃない。そのことを本戦で見せてやるぜ。」
かるぱっちょ「けいいちとの戦いは俺も楽しみにしてる。勝ち上がってこい。」
二人とも真剣に話しながら昼食を食べていた。ご飯を食べながらしゃべっていたので、そこらじゅうに食いカスをまき散らしていた。掃除する人は大変に怒っていた。
午後、本戦会場にけいいちはいた。すると見慣れない男達がたくさんいた。特にマウンテンファイターの異名を取るらぐびい、漆黒のヒットマンぶらっく、屈強の男かみむら、防御に安定感の定評が高いなべさん、意外にちょりとし等そうそうたる顔ぶれがたくさんあった。そして、みつおとじーこも来ていた。
抽選会が始まった。まずは1ブロックのけいいちから番号を引いた。
司会者「けいいち選手、1番です!!第1試合」
がりべん「なるべくは二回ぐらいから当たりたいもんだぜ。」
おーえん「最初はうまく当たらないといいな。」
次にかるぱっちょが番号を引く。
司会者「かるぱっちょ選手、10番です!!第5試合」
みなが一斉にけつと奇声をあげた。
けいいち(反対側・・・・。やつとやるのは決勝か!!。)
司会者「みつお選手、2番です。」
みつお「おい、けいいち。この間の勝ちはまぐれだ。俺の方が上って事を教えてやるぜ。」
けいいち「うるせえ!!おめえはベンチに引っ込んでろ!。はげ頭」
みつお「怖いよー。」
すると続々と組み合わせが決まっていった。おーえんは15番第8試合に決まった。がりべんは8番第四試合、たまーいは13番第7試合に決定した。組み合わせはごらんの通りになった。

第1試合けいいち対みつお     第2試合かみむら対必死 
第3試合なべさん対ちぇっく    第4試合がりべん対じーこ  
第5試合かるぱっちょ対ちょりとし 第6試合たけさわ対まさ  
第7試合たまーい対がむ      第8試合おーえん対きむち       

けいいち「とうとう出そろったか。強豪ぞろいぜおもしろそうだ。」
がりべん「ここらへんで実力をみせとかないとな。」
おーえん「何はともあれはじまるぜ!けいいち頑張れよ!」
 けいいちは第一試合のため武舞台へ向かった。するとけいいちの登場とともに観客の歓声がこだました。眩いばかりの声援だった。観客は日本、日本と叫んでいた。
司会者「それでは第一試合、始めー!」
ごお〜んという開始の音とともにみつおはけいいちに襲い掛かった。みつお得意のキックを繰り出すがけいいちあっけなくかわされる。その後も幾度もみつおはベンチで磨いた強い心を持ってけいいちに向かっていくが、攻撃を当てることができなかった。
けいいち「みつお、やっぱりお前はただのへたくそだ。お前は世界で通用しない。」
みつお「俺は昼飯を我慢して戦いにそなえたんだ!なめるなあー!」
けいいちは得意のフェイントから右サイド主体の攻撃を繰り出すと、そのまま中央から得意のらいとにんぐきっくを繰り出した。みつおは吹っ飛びそのまま起き上がることはなかった。けいいちは難なく1回戦を突破した。
けいいち「お昼ご飯を食べずに俺に勝てると思ったのか。どんなに鍛錬を積もうがお昼ご飯を食べないなど言語道断だ。お昼ごはんを制するものは右サイドを制する。」
 けいいちはせりふを残し控え室へと向かった。みんなはけいいちの勝利をねぎらった。しかし、けいいちはすぐに当然のごとくカップラーメンをほおばり、栄養補給を行った。試合は進み、二回戦はかみむらがヘットバットを必死に食らわせ栄養失調で倒れた。三回戦はなべさんが堅実なディフェンスと高度なオフサイドトラップでチェックを孤立させ勝利をかざった。そして第四試合、がりべんの戦いが始まろうとしていた。
けいいち「がりべん、頑張れよ。準決勝でまってるぜ。」
がりべん「おう。任せとけ、そして今度こそどっちが上か証明してやるぜ。俺の強さは日々進化している、そいつをこの試合で少し見せてやるぜ」
かるぱっちょ(あいつは・・・けいいちの仲間だ。どれ、戦いを少し見ておくか。)
第四試合が始まった。するとじーこが口火を切り、
じーこ「ジャパンはなかーたひで、なかむーら、おのう、いなもおとがいれば十分だ。」
がりべん「悪いがそんな時代は終わってるんだ。俺のファンタジスタを見せてやるか」
がりはそういうとファンタジックに動き出した。じーこはすでに動きをとらえることはできなかったが、がりべんはそのスピードにしなやかな動きを加えなにやら呪文を唱え始めた。すさまじい呪文の前兆かのように、大地が震えだした。
がりべん「ぶっきー!!」
するとじーこのは勢いよく吹っ飛び苦しんだ。そしてじーこの髪の毛がなくなった。 じーこはのーと叫びそのまま帰っていった。がりの勝ちが決まった。
けいいち「がりもさすがだな、また腕を上げやがった。」
がりべん「まだまだこんなもんじゃないぜ。お前には必殺技も用意してあるぜ。」
けいいち「楽しみにまってるぜ。そして栄養補給だ。」
がりべんもすぐさま栄養補給にカップラーメンを食べた。
かるぱっちょ(スピードと魔法はたいしたもんだ。これでおもしろくなってきたかな。)
そして物語は怒涛のノックアウトラウンド後半戦へと進む。はたして優勝するのは一体誰なのか?
けいいち「どんな時でもご飯を食べる。それが俺の忍道だ。」



                                   続く


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